不動産お役立ち情報
「マンションを購入するなら、誰もが住む町の将来性や資産価値のある物件が良い」と答えるでしょう。
核家族化が進む中、人々の暮らし方も変容し、ずっと同じ場所に生涯にわたって住むというスタイルから、子供が巣立って夫婦だけになったらマンションに住み替える等、住み替えを視野に入れて、売却時にあまり値下がりしない物件を購入したいというニーズが高まってきました。
そこで今回は関西の街の資産価値ランキングを元に京都の資産価値の高い駅を
一挙に紹介します!各エリアのオススメ物件も合わせてご紹介します。
RV(リセールバリュー)とは、10年ほど前に分譲された新築マンションが、おおよそ10年後の現在、中古物件として当時の何倍の価格で取引されているかを示す指標です。RVの値が高いほど資産価値を維持できたと考えられます。
ただし、RVは過去の実績を表すもので、今後の資産性を意味するものではないことと、新築分譲数や中古物件の取引数が少ない駅は集計対象外となる為、今回登場した駅のみが資産価値を維持しやすいというわけではありません。
※リセールバリュー/2009年1月~2011年12月に新規分譲され、2020年1月~12月に中古流通した分譲マンションを対象に新築分譲価格からの価格維持率(リセールバリュー)を算出。
※専有面積30m2未満の住戸および事務所・店舗用ユニットは集計対象から除外。
例えば「RV80 %」なら4,000万円で買ったマンションが10年後に3200万円で売却できたということになります。
800万円も下がったと思うかもしれませんが、「10年間の住居費が800万円」と考えれば、賃貸で10年暮らすよりもコストパフォーマンスが高いことが分かります。
仮に10万円の家賃で10年暮らせば「10年間の住居費は1200万円」となる為、「RV80 %」の物件でも、賃貸で10年間暮らすより400万円もお得になります。
これから紹介するエリアのリセールバリューはどれも100%を越えるものばかり。資産性の高さがうかがえます。
順位 | 駅名 | 代表路線名/府県市区名 | リセールバリュー |
1 | 烏丸 | 阪急京都線/京都市下京区 | 184.1% |
2 | 天王寺 | JR大阪環状線/大阪市天王寺区 | 160.9% |
3 | 京都河原町 | 阪急京都線/京都市下京区 | 145.2% |
4 | 梅田 | 地下鉄御堂筋線/大阪市北区 | 144.8% |
5 | 烏丸御池 | 京都市営烏丸線/京都市中京区 | 144.7% |
6 | 太秦天神川 | 京都市営東西線/京都市右京区 | 142.1% |
7 | 円町 | JR嵯峨野線/京都市中京区 | 141.7% |
8 | 六甲道 | JR神戸線/神戸市灘区 | 140.3% |
9 | 県庁前 | 神戸市営西神・山手線/神戸市中央区 | 139.4% |
10 | 肥後橋 | 地下鉄四つ橋線/大阪市西区 | 137.0% |
なんとランキング1位は京都の中心地「烏丸」。
また烏丸のリセールバリュー184%を筆頭にトップ10には京都市内の駅が半数を占める結果になりました。
いずれもリセールバリューが140%を超え、資産価値の高さは関西圏トップクラスと言えます。
乗り換えに便利なターミナル駅や繁華街に近い駅は利便性や立地の希少性を反映し、リセールバリューが高くなっています。
背景にあるのは、共働き世帯を中心に職住近接を求めるニーズ。需要に答えて
中心部にマンションが供給され、その周辺にはスーパーや子育て関連施設など生活利便性施設も増えていき、その結果、暮らす街としての価値が高まってきたようです。
よく他府県から物件を探しに来られる方から「京都ってなんでこんなに物件価格が高いのですか?」という質問を耳にします。
それには京都ならではの理由が存在します。
歴史的建造物が集中する京都市では、戦前・戦後を通じて景観保全に取り組んできた伝統があります。1930年の「風致地区」指定を皮切りに、1972年には全国に先駆けて「市街地景観条例」を制定しました。さらに2007年に施行された「新景観政策」では、厳しい高さ規制が加わりました。
「京都の美しい景観を阻害するような建物を建ててはいけない」ということで、幹線道路、烏丸通り、五条通りなどの幅員が広い大通りに面した一等地でも、建築物の高さは最大で31mまでに制限されています。
31mはマンション10階建て相当の高さです。京都市内はくまなく高さ制限がかかっているので、京都市内には11階以上の建物は建設できないということになります。その分、戸数が取れないため、事業採算が取りにくく、マンションの値段が高くなるという仕組みです。
加えて、京都は観光地としての人気が高い為、セカンドハウス需要も多くあります。また希少価値の高い京都の物件を収益用として購入する投資家も多く、築年数が古い物件でもあまり価格が下がらず取引されている現状です。
順位 | 駅名 | 代表路線名/市区名 | リセールバリュー |
1 | 烏丸 | 阪急京都線/京都市下京区 | 184.1% |
2 | 京都河原町 | 阪急京都線/京都市下京区 | 145.2% |
3 | 烏丸御池 | 京都市営烏丸線/京都市中京区 | 144.7% |
4 | 太秦天神川 | 京都市営東西線/京都市右京区 | 142.1% |
5 | 円町 | JR嵯峨野線/京都市右京区 | 141.7% |
6 | 草津 | JR琵琶湖線/草津市 | 131.9% |
7 | 南草津 | JR琵琶湖線/草津市 | 130.9% |
8 | 京都 | JR京都線/京都市下京区 | 130.3% |
9 | 二条 | JR嵯峨野線/京都市中京区 | 127.9% |
10 | 三条京阪 | 京都市営東西線/京都市東山区 | 125.7% |
11 | 七条 | 京阪本線/京都市東山区 | 122.4% |
12 | 六地蔵 | 京都市営東西線/宇治市 | 119.0% |
13 | 修学院 | 叡山電鉄叡山本線/京都市左京区 | 118.9% |
14 | 大津京 | JR湖西線/大津市 | 114.2% |
15 | 常盤 | 京北北野線/京都市右京区 | 109.1% |
16 | 西大路 | JR京都線/京都市南区 | 108.2% |
17 | 西院 | 阪急京都線/京都市右京区 | 106.4% |
18 | 守山 | JR琵琶湖線/守山市 | 103.4% |
19 | 膳所 | JR琵琶湖線/大津市 | 95.9% |
20 | 新祝園 | 近鉄京都線/精華町 | 95.9% |
20位中、京都が15駅を占める結果となり、京都の人気の高さがうかがえます。
ランキング5位以下ではアクセスの良い「京都駅」・「二条駅」・「三条京阪駅」がランクイン。
さらに中心部の価格上昇が周辺地域にも波及し、太秦天神川や常盤、西院を代表する右京区や六地蔵のある宇治市等、値ごろ感のあるエリアも資産性が高まっています。
※この記事は2021年9月14日号『SUUMO新築マンション』「資産価値BEST100」よりランキングを転載し、作成したものです。
住む街の資産性は今までのランキングでお分かりいただけたかと思います。
次はさらに資産性の高い街の中でも「より資産性が高まる物件の特徴」を分かりやすくキーワード形式でご紹介します。
このポイントを押さえておけば、資産価値が高く、売却時にも売りやすい物件が手に入ります。
キーワード1 立地
立地条件はマンションを購入する時に一番重要なポイントです。
なぜなら、立地だけは、変えたいと思っても変えることができない条件だからです。
立地の良さとは具体的には公共交通機関へのアクセスが良い、また生活に便利な周辺施設(スーパーや病院など)が充実しているかという点です。
(引用:スマイティリサーチ)
こちらは実際にはマンションを購入された方にとったアンケート結果です。
実に7割の方が「最寄り駅まで近い」=「資産性が高い」と考えています。
駅近とは具体的には最寄り駅まで徒歩10分以内を指します。
またその駅も快速や急行の停車駅で乗り換えにも利用できるターミナル駅であることにも意味があります。
乗り換え駅やターミナル駅は電車の乗降客数も多いことから、必然的に駅周辺には商業施設やスーパーができ、街全体として発展していくので、更に人気が上がり、資産価値も高くなります。
キーワード2 希少性
「角部屋」や「1階の専用庭付き」「ルーフバルコニー付き」等は1つのマンションの中でも戸数が少なく、限られる為、希少性が高く、ニーズも高まることから資産価値が上がります。
また売り出した時にも特徴がある物件の方が、目に留まり注目されることから
こういった物件は早い段階で買主が見つかるケースも少なくありません。
キーワード3 高層階・眺望
さらに階数や眺望も重要なポイントです。
新築物件の価格からも分かるように一般的には階数が上がるにつれ、販売価格も高くなります。その為、人気があるのは高層階や最上階です。
こちらも希少価値が高いので、資産価値が高まります。
また眺望は前面が公園で高い建物が立つ心配がない立地や前面道路幅が広い立地等、視界が開け、将来にわたって眺望が保証されるようなマンションは資産価値が高くなります。
更に海が見える、山が見える、京都ならシンボリックな京都タワーや五山の送り火が見えることで、価格が上がるケースもあります。
バルコニーから「五山の送り火」が望めることは「特別感」を感じる大事なポイントです。
みんなが欲しがるが、変えられないものは資産になりえます。
キーワード4 陽当たり
毎日生活をする部屋の陽当たりは物件を選ぶ上で重要なポイントです。
住戸の向きは、北→西→東→南の順に人気が上がる傾向にあり、南向き住戸であったり、角部屋で2面採光ができたり、採光が取れる物件は人気があります。
間取りや設備は変えられても、陽当たりや階数、立地等、どうしても変えられない点は購入前にしっかり確認することが大事です。
キーワード5 共用設備
最近はマンション内の共用設備にも注目が集まっています。
例えばトレーニングジムや来訪者ゲストルーム、、ホテルライクなコンシェルジュサービス等、多忙な住民のニーズに応える設備やサービスが充実しています。
一昔前までは少なかった宅配ロッカーも今では定番の設備となりました。
こうした共用設備が充実しているマンションも資産価値が下がりづらいです。
一般的にあると便利な施設・サービスとしては、以下のようなものがあります。
・オートロック
・モニター付きインターホン
・監視カメラ
・24時間利用可能なゴミ捨て場
・宅配ボックス
・駐車場・バイク置場・駐輪場
特に、オートロックなどのセキュリティー設備は、一人暮らしをする女性が
物件選びの必須条件として挙げることも多く人気があります。
賃貸需要を高めたい場合はマンションの共用設備にも目を向けましょう。
資産価値が落ちにくいという京都のマンションを一度ご検討してみてはいかがでしょうか?
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